GLENMORANGIE
THE
LASANTA
スコットランドで一番消費されているシングルモルトウィスキー、グレンモレンジによるカスクフィニッシュのバリエーションのひとつです。さすがに樽使いのパイオニアだけあり、購入する際も迷うことしばしばで、今回はこの一本を選びました。
ラサンタは良質のバーボン樽で10年間熟成させた後、シェリー樽で仕上げの熟成を行い、ノンチルフィルターでボトリングしたものです。
フレッシュで濃厚、上品な甘さ。ただ、満足感はいまいち!
ラサンタは“情熱”や“温かさ”の意味だそうです。
グレンモーレンジの物語です。
蒸留所の操業開始は1843年、バルブレア蒸留所の共同経営者、
ウィリアム・マセソンが古いビール工場を改造して創業。
創業当初資金が乏しかったマセソンによって設置された2基のポットスティルは、ロンドンでジンの蒸留用に使用されていた中古のもので、煙突のようにネックが長い奇妙な形をしていた。
結果としてこのポットスティルはグレンモレンジに芳しい芳香を与えることになり、その後のスティルの増設も従来のスティルと全く同じ形とサイズを正確にコピーしたものになっている。
グレンモレンジの製造上の特徴のひとつに、仕込み水に使用される水があげられる。ウィスキー業界では軟水は良いウィスキーを造る為の条件のひとつとされているが、グレンモレンジではターロギーの泉から湧き出る硬度190の硬水を利用。しかし、鉱物の混合物が発行中に多様な香味成分を産み出している。
熟成は全てバーボン樽で行われる。樽の材料となるアメリカン・オークは、ミズーリ州のオザーク山の北側斜面でゆっくりと成長したものを自然乾燥させて樽を作り、ジャック・ダニエルに4年間貸し出した空樽のみを使用。
蒸留所及び熟成担当統括責任者であるビル・ラムズデン博士によるグレンモレンジの熟成樽に対する研究は、スコットランドの蒸留所で一番進んだものとなっている。
なかなか上手く設定できない